この記事を読んでほしい人 | サラリーマン | 副業 | 体験談
この記事は、
- サラリーマンをしているけど、将来が不安。副業したい
- そもそも独立したい。会社を先に辞めて、退路を絶って挑戦だ!
という考えをお持ちの方向けに、過去にサラリーマンをしながら副業で個人事業主をしていた時の体験談をまとめました。
もくじ | サラリーマン | 副業 | 体験談
すでに廃業済ですが、個人事業は5年間程度続けました。
人生において非常にいい経験になりました!
はじめたきっかけ | サラリーマン | 副業 | 体験談
当時、自社ビルの経営担当として、ビルの貸室・駐車場などの賃貸借契約や問い合わせ・クレームなどの窓口として普通にサラリーマンをしていました。
その中で、駐車場を複数借りてくださっていた取引先の社長さんから、
他のビルで事務所を新しく借りることになった。
建物用途、工事、契約など詳しそうだからアドバイスをくれないか?
との、ありがたいお声がけをいただいたのがきっかけです。
個人的に仲良くさせて貰っていた社長さんでしたので最初は無償で受けたつもりでしたが、無事に案件がまとまり、ひととおり終了した時に費用を支払いたいと言われました。
当時の上司にその旨を説明し、会社として支払いを受けることができるかを聞いたところ、
本業(ビル賃貸業)以外での収益になるので受けられない。断りなさい。
との回答でした。
それを取引先の社長さんに伝えたところ
引続き似たような案件もあり、社長仲間にも勧めたい。今後もきちんとお金を支払って一緒にやりたい。
ただし、個人に払うのは会社として監査や税務署から指摘される可能性もあるので、事業名義の銀行口座を作って欲しい。そこに支払う。
とのお言葉を頂きました。
最初に一緒にやらせていただいた中で、
- 社外の方と一緒に仕事をする中での桁外れの刺激
- 社長さんの視点や考え方に触れることでの自己成長
- 何より、会社の看板無しで仕事をした初めての経験
上記の経験で非常に楽しかったですし、自分を成長させるための大きなチャンスだと思い、継続していくことに決めました。
まず始めにやったこと | サラリーマン | 副業 | 体験談
上記のとおり個人事業を始めることにはなりましたが、当初の目的としては「事業名義での銀行口座を開くこと」でした。
まずは、事業名義での口座開設が可能であるかを複数の銀行に電話で問い合わせしました。銀行によって異なりましたが、大枠は下記の回答でした。
- 通常は、口座を複数持つ事は出来ない(個人と事業であっても不可)
- 事業名での口座については開業届出の写しの提出が必要
- 法人でなくても個人事業主の屋号でも可能
問い合わせをした記事は2000年代です。銀行によっても異なりますし変更もあると思いますので、詳しくはご自身で確認をお願いいたします。
ただ、当時個人の口座を持っていた楽天銀行は、個人用の口座に加えて事業用でも口座を持つことができましたので、楽天銀行を事業用口座として進めていくことになりました。
税理士さんとの付き合い方 | サラリーマン | 副業 | 体験談
次は税理士さんを探しました。
- 個人事業の開業届
- 毎年の確定申告
- 節税相談
などをお願いすることが目的です。
調べれば自分でできたと思いますが、本業に時間を使いたかったのでここは外注することにしました。
取引先の社長さんに税理士さんを紹介してもらうこともできたのですが、相談ごとが出てきたときに紹介元に気を遣ってしまい強気で交渉しにくいのも嫌なので、「税理士ドットコム」から検索して問い合わせしました。
得意分野や毎月の顧問料なども違いましたが、私は自分の行動範囲に近いところに事務所を構えている先生を選んでお願いすることにしました。
ここから税理士先生とのやり取りが始まりますが、ひとつ大きな教訓になったことがあります。
それは、「自分を守るのは最終的に自分自身」だということです。
ひとつ事例を紹介しますが、開業した当初、ありがたいことに1期目から案件を複数いたただき現金を得たので、貯蓄兼節税の相談をしました。
先生!オススメの節税はありますか!?
「小規模企業共済」オススメ!わたし自身も入っています
しかし、諸々調べた結果サラリーマンは加入することができませんでした。
結局自分で色々調べた結果「経営セーフティ共済」に加入することになりました。
先生。サラリーマンで副業している場合は小規模企業共済は入れないそうです。
代わりに経営セーフティ共済に加入します。
わかった。申し込みは個人で直接してね。
ただ、申込書はうちから出したやつ使ってくれる?うちにも紹介料入るからありがたいんだ〜
・・・。
上記のやり取りは抜粋です、ほかにもいろいろありまして信用は徐々に落ちていったのが正直なところです。
税理士先生と言っても得意不得意があります。人間ですから完璧ではありませんし、もちろんすべての責任を取ってくれるわけではありません。
やはり最後は自分でしっかり調べていく必要があると教訓になった出来事でした。
毎年の確定申告 |サラリーマン | 副業 | 体験談
事業をしていると嫌でも気になるのが「税金」です。
- 給与以外の収入が20万超えると確定申告が必要
- 青色申告をすると65万円が控除(ただし複式簿記の記帳が必須)
この2点を知った瞬間に税理士先生にお願いしよう!と決意しました。
私は税理先生への相談事はあまり多くなかったので、日々の収支を自分でExcelにまとめて、確定申告の時期なると先生に預けて申告をしてもらっていました。
廃業手続き | サラリーマン | 副業 | 体験談
5年ほど順調に事業を継続しましたが、いろいろあり廃業しました。きっかけとなったのは本業の転職です。
- 副業の収入が本業を超えた年もありましたが、安定していないこと
- 転職先が安定企業、副業禁止
本業の転職のタイミングにて、個人事業を廃業の手続きをしました。
この手続きも税理士先生にお願いをしました。
バレなかったのか? | サラリーマン | 副業 | 体験談
サラリーマンをしながら副業をする際、「会社にバレないの?」という心配があると思います。
当時は、確定申告の際に普通徴収を選択することで5年間会社にバレずに継続することができました。
ただ、5年間の間で2回ほど、肝を冷やしたことがありました。。反面教師としてどうぞ!
危機❶ 印刷物 | サラリーマン | 個人事業 | 体験談
勤めていた会社で、事業の請求書を印刷していた時のことです。
複合機から取り出すのを忘れて、後輩社員から「この印刷物って・・・?」と言われた時は全身から冷汗が出ました。
「お客さんの代わりに依頼されて作っていたんだ〜」
などと苦しい言い訳をしました。本当に危なかったです。。
危機❷ 税理士 | サラリーマン | 個人事業 | 体験談
確定申告は毎年税理士先生にお願いしていました。3年目の時に、いつも通りレシートなどを一式渡してお願いをした時に、念押しを込めて「くれぐれも普通徴収でお願いしますね!」とお伝えした時に、
え・・?あ、はい。わかりました(汗
と初耳かのようなリアクションをされた時はゾッとしました。。
いま思うと、代表の方の税理士先生は変わりませんが補助の方は毎年新しい方だったような気がします。引き継ぎされていなかった印象です。
もちろんメールなどでも念押ししました。
ただし、当時はマイナンバーも施行されたばかりで整備がまだ不十分でした。今も同様にバレないは保証できません。参考までに扱って下さい。
最後に | サラリーマン | 副業 | 体験談
「今の会社なんてやってられるか!」とお考えの方でも、突然退職するのはリスクです。
一度サラリーマンをしながら副業をして、どうしても会社を辞めたくなったら、副業が軌道に乗ってから退職をする順序でいいと思います。
自分で色々事業をしてみて、サラリーマンは色々恵まれているなぁと再認識したことも大きな経験だったと思います。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました!
会社だけに依存するのがリスクであると考えられている時代です。
実体験のみをまとめました。