この記事を読んで欲しい人 | 新型コロナウイルス | ビル | 対応
- 不動産管理会社関係者
- ビルのオーナー
- ビルに入居する企業の総務担当者
これらの方々に向けて書いています。
もくじ | 新型コロナウイルス | ビル | 対応

この記事は、いち自社ビル管理担当社としての経験談に基づいてまとめています。
あくまでも一例としてお取り扱いください!
詳細な情報、最新の動向については厚生労働省HPにてご覧ください。
「厚生労働省ホームページ」(https://www.mhlw.go.jp/)
第一報を受けた | 新型コロナウイルス | ビル | 対応

例えば、会社の電話を受けた際に「コロナウイルスの感染者がでたのですが…」
という連絡を受けた場合に何をすべきでしょうか。

慌ててしまいがちですが、まずは先方に下記の事項を確認していきましょう。
確認すること | 新型コロナウイルス | ビル | 対応
- 対象者の方の年齢・性別
- 症状の詳細
- 事務所勤務かテレワークか
- ビル内の行動範囲
- ビルへの最終出社日
- PCR検査受診日と、陽性の診断がでた日

最初の段階で、確認していくことを纏めて伝えましょう。上記の情報が全て揃うまでには時間がかかります。聞く内容をデータにまとめておき、メールで送付するといいと思います。
先方の担当者も焦っていることが多いのでこちらは冷静になりましょう!
事前に伝えておくこと | 新型コロナウイルス | ビル | 対応
感染者側の会社の担当者へ、後々のトラブルに次の2つを聞いておきましょう。
- テナントのHPで告知する場合は事前に内容を確認させてもらうこと
- 当社のHPなどで告知するかもしれないこと

今の時代、情報はしっかり開示すべきです。
ただ、テナントが開示を拒んだ場合は無理に開示すべきではないです。要協議ですね。
消毒 | 新型コロナウイルス | ビル | 対応

本記事の作成時点での、行政の見解を貼り付けます。
高齢者施設、不特定多数が利用する施設内、自宅等において、患者が発生した際、大がかりな消毒は不要であるが、長時間の滞在が認められた場所においては、換気をし、患者周囲の高頻度接触部位などはアルコールあるいは 0.05%の次亜塩素酸ナトリウムによる清拭で高頻度接触面や物品等の消毒の励行が望ましい。
国立感染症研究所
新型コロナウイルス感染症に対する感染管理 改定 2020年4月7日 より
https://www.niid.go.jp/niid/ja/
となっています。
よく海外のニュースなどで見るような、全身防護服を着て全体を噴霧するような大規模な消毒作業までは基本的には必要ないとなっていますが、感染者の行動範囲などによって、保健所の判断は異なるようです。

また、保健所に私が質問した内容も下記にまとめます。
管理している自社ビルの管轄保健所に「ビルを所有、管理しているものですが、ビル内で新型コロナウイルスの感染者がでた場合はどのような流れになりますか」と聞いた場合の保健所の回答をまとめます。
- 陽性者がでた場合は、保健所からその方に聞き取りを行う。
- 職場などの行動範囲から、濃厚接触者を割り出す。
- 濃厚接触者に関しては保健所から健康観察を依頼する。
- 陽性者の行動により、ビルに対しての消毒が必要な場合は、法律に応じた消毒命令がビル側に対して要請される。
- 消毒の業者については特に指定はない。通常の民間業者で可能。
- 管轄保健所は、基本的に陽性患者の居住地の担当保健所となる。(勤務している場所の保健所でない)
ただし、保健所も多忙なので施設側に対しての消毒命令はでてこないケースが多いです。(私の管理ビルで発生したときも命令はありませんでした)
また、感染者の居住地の保健所から、勤務ビルの保健所への連携に時間がかることもあります。
実施には、保健所からの命令を待たずに業者を手配し、その内容について保健所に確認して間違っていないかを聞く。ということが現実的かと思います。

ビルであれば、清掃業者さんがいらっしゃると思います。事前に、この様な場合に清掃を実施できるかどうかを確認しておいた方がいいですね。嫌がる業者さんもいますので。
あと、アルコールや次亜塩素酸ナトリウムの在庫も確認しておきましょう。
関係各所への告知 | 新型コロナウイルス | ビル | 対応

SNSで国民誰しもが発信力を持つ現代です。情報開示は適切にしっかりと行うべきだと思います。
ビル内への告知 | 新型コロナウイルス | ビル | 対応
ビル内の関係者などへの一斉メールや掲示板などでお知らせをしましょう。
文章はフォーマットを事前に用意しておくと慌てずに出すことができます。主な内容としては
- ビル内で感染者がでたこと
- (保管所と相談の上)消毒などの対処済みであること
などは触れたいですね。

告知文を出す前に、感染者が所属する会社には事前に内容の共有をしておきましょう。
テナント側の告知 | コロナウイルス | ビル管 | 対応
感染者の勤務している会社側でも告知する場合があります。その内容を事前に確認させてもらうことも必要です。ビルへの風評被害に繋がることの無いようにしておきたいですね。
告知後の問い合わせ事例 | 新型コロナウイルス | ビル | 対応

告知をだすと、ビル内の他の入居テナントさんや関係者などから問い合わせがきます。
ビル内で感染者が出ました!と公表するとよく入るお問い合わせについて紹介します。
- どこの企業様でしょうか
- ビルへの最終来館はいつでしょうか
- どこを消毒したのでしょうか
- ビルの閉鎖などは行うのでしょうか

上記の質問が来ることが多かったです。事前に対応をまとめておきましょう。
やはり、「どこのテナントさんでしょうか」との質問は多いです。どこまで情報を開示してよいかを整理しておいたほうがいいですね。
最後に | 新型コロナウイルス | ビル | 対応
緊急事態宣言をだすまでの事態になっている新型コロナウイルス
大変な事態になってはいますが、心のどこかで人ごとと捉えている人もいると思います。一度、きちんと準備して、もしもの事態に備えましょう。

もし会社で取った電話が「従業員で新型コロナウイルスがでたのですが…」だった場合、かなり慌てます。事前に準備しておきましょう。最後までお読みいただきましてありがとうございました!
あくまでも一例として取扱ください。
詳細の情報についてはWHOや厚労省、国立感染症研究所など専門機関の情報をご参照ください。

下記に、ビルや各企業さんで常備しておいた方がいいおススメのものも紹介しておきます。
在庫の有無も合わせて、確認しておきましょう。

キチンと対応できますでしょうか?事前準備の有無で対応は変わります!