退去立会い | やること | アパート | 不動産管理 | 原状回復 | 入居者側の準備項目一覧

退去立会の流れ

この記事を読んでほしい人 | 退去立会い | やること | アパート

この記事は、

  • アパートを退去することになったが、いくらかかるか不安
  • 退去立会いの流れを知りたい
  • 不動産管理会社で働くことになった

このような方向けに書いています。

ほぞ

管理会社に入ったばかりの方や、退去立会を控えて不安な方に向けて管理会社の中の立場から、実務経験を元に書いています。

もくじ | 退去立会い | やること | アパート

ほぞ

私自身、新卒で管理会社に入社しました。新卒がまずやったことは怒涛の退去立会ラッシュ・・年に300件以上対応した経験からまとめます。

退去立会いの目的 | 退去立会い | やること | アパート

評定

ほとんど全ての不動産の賃貸借契約において、賃借人(入居者)は、賃貸借契約が終了し、退去する時には元どおりにして返さなければなりません。これを『原状回復義務』と言います。 

詳しくは入居の時に取り交わした、賃貸借契約書を確認してみましょう。

この原状回復義務にもとづいて、

  • 工事項目
  • 項目ごとの費用負担額

これらを決めるのが退去立会の目的です。 

ほぞ

契約書の中に、退去後の原状回復義務に関しての記述があることが一般的です。

立ち合いの前にはその一文を確認しておくことをお勧めします。入居者さんの中には「契約書?見たことないよ!」という方も中にはいらっしゃいましたが・・・

当日までの流れ  | 退去立会い | やること | アパート

退去立会の目的についてはわかりました!退去立ち合いは具体的に何をすればいいの?

ほぞ

入居者側、管理会社側の両方必要に関して必要な対応について簡単にまとめていきます!

入居者側でやること | 当日までの流れ | 退去立会い | やること | アパート

チェックリスト
  • 引っ越し手配
  • 水道・ガス・電気引っ越し手続き
  • 電話解約(転送)、ネット解約
  • 郵便物転送手続き  など

まずはこれらを入居者側であらかじめ手配しておきます。お部屋から荷物がなくなった後に退去立会いを行います。 

手続きを忘れると無用な費用がかかったり、トラブルの元なので注意してください。 

荷物がなくなってから、管理会社の担当さんとお部屋の中を一緒に見ていきます。 

ほぞ

引越しの際は新居の方にばかり意識がいくので、これらの手続きを忘れる方が結構多いと思います。

忙しいので忘れがちですが、しっかり準備しましょう。

そしていよいよ退去立会!主に見る点は 

  • 床、壁、天井などの汚れ、破損
  • 残置物の有無
  • ドアなどの建具の汚れ、破損
  • 水回りなどの水漏れ

など、部屋の隅から隅まで見ます。 (広さによりますが1DKで15分程度。2LDKで20~30分程度でしょうか)

ほぞ

ベランダの物干し竿・天井のシーリングライトは忘れがちなので要注意です!

最近はモバイル端末でその場で金額を確定させて、同意が得られればサインをして鍵を返却して終わりです。 

契約時に預けている敷金があり、その敷金の額で原状回復費用が足りれば引かれて残った分が後日返金されます。 

敷金を預けていなかったり、敷金だけでは足りなかったりすれば請求書が後日送られてくるので支払いましょう。 

ほぞ

ただ、個人的に一番優先すべき退去立会の準備は「理論武装」かと思います。

原状回復・通常損耗・経年劣化これらの意味と考え方は一読しておくといいと思います!

管理会社側でやること | 当日までの流れ | 退去立会い | やること | アパート

  • 何年住んでいたか
  • 預かっている敷金の金額

上記2点を事前に確認します

少しピンとこないかもしれませんが実務の中ではこれらを確認しておくことは非常に大切です。年数が長ければ劣化もしているでしょうし、破損の箇所も多いかもしれません。 

敷金の金額についても、契約の中身を把握してから退去立会に臨むことは非常に大切です。 

ほぞ

(敷金金額の範囲内なら、工事費がかかっても相殺できるのでとりあえず敷金金額いっぱいまで工事費を積んだりしたことは内緒です。) 

管理会社側にもノルマはありますからね。。

また、費用負担に関してうるさいオーナーさんかどうかも一応確認しておきましょう。退去が立て続けに発生する時期のオーナーさんはなかなかにナーバスになっています。

感情的に怒られたことも多々あります。

原状回復費用とは | 退去立会い | やること | アパート

費用

退去立ち合いの費用とは、退去する際に部屋を元通りにするための工事費用です。

  • 壁紙、フローリングを補修したり張り替える
  • ハウスクリーニング
  • 壊れている箇所があれば修理
  • 残地物があれば撤去・処分費
ほぞ

上記は原状回復工事の中のほんの一例です。

例えば、あなたが入居者で退去する側だとして壁紙を誤って破ってしまったとします。 

この場合は壁紙の張り替え費用は負担する事になります。 

ただし、時の経過と共に自然に価値は低下していきますし、普通に使っていても多少の傷などはついていきます。この場合はオーナー負担です(通常損耗) 

一方、明らかに破ってしまった時や、ペット不可と契約書に書いてあるのにペットを飼ってボロボロになってしまったりした場合は入居者負担です。(特別損耗) 

ほぞ

退去立会時のトラブルについてまとめた記事はこちら!

終わりに | 退去立会い | やること | アパート

毎年3月頃にピークを迎える退去立ち合い、入居者にとっても管理会社にとっても、またオーナーさんにとっても心配の種だと思います。

特に入居者側にしてみれば

  • いくら取られるんだとろう
  • 敷金で足りるかな・・?
  • お金ないから不安

と考えることも多いと思います。

契約に則った義務を果たすため、必要な立ち合いです。

必要以上に不安に思わずしっかり準備して望めば大丈夫ですが、まれに予定が会わずに退去した後に管理会社の社員さんだけで現地確認し、請求書と明細のみ郵送でやりとりすることもありましたが、トラブルの元なのであまりお勧めしません・・。

可能な限り一緒に現地で見て、疑問に思った点は直接質問できるといいですね!

ほぞ

賃貸で住んでいると、退去・引っ越し時は不安ですよね。しっかり準備して、不必要な出費が無いようにしましょう。原状回復費用についても別記事でまとめています。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました!