この記事を読んでほしい人 | アパート管理 | 点検
この記事は
- アパートを管理するのに必要な点検を知りたい
- 不動産投資を始めたいが、必要な点検を知りたい
- 不動産管理会社で働く事になったが、どの様な点検があるのか知りたい
このような方向けに書いています。
もくじ | アパート管理 | 点検
今回は、必要最低限と思われる内容をまとめています。上記以外にも自主的に行っている点検がある場合もありますよ!
不動産管理における主な点検とは | アパート管理 | 点検
点検には、
- 法定点検
- 任意点検
の2種類があります。
法定点検は法律、条例などで義務付けられているので、点検しない場合は罰則があるものもありますので要注意です!
法定点検 | アパート管理 | 点検
それでは、主要な点検について順にまとめていきます!
以下は一例です。建物の規模・用途によります。
また、自治体によって若干の基準が異なる場合もあります。
建築設備点検(年に1回) | アパート管理 | 点検
主に点検するのは
- 非常用の照明
- 排煙設備
- エレベーター
- エスカレーター
などですが、アパートには無い設備も多いです。
なお、エレベーターなどは基本的にメーカーの保守契約が入っていることが多いため、非常照明・排煙設備の点検とは別業者さんの手配になることが多いです。
報告書は別で出てくることが多いと思いますので注意してください。
消防設備点検(年に2回) | アパート管理 | 点検
文字通り、消防設備の点検を実施します。項目としては、
- 煙感知器
- スプリンクラー
- 非常放送
- 誘導灯
- 消火栓
- 消火器
などの点検を行います。
年に2回実施しますが、その内の1回のみ消防署に報告します
アパート管理で1番気にすべきは専有部に入る必要があるかどうかです。廊下など共用部にのみの点検で有ればそこまで気にしなくても大丈夫ですが、この点検はしっかり部屋の中に入りますし、非常放送があれば全部屋に放送も入ります。
影響範囲も大きく、かなり気を遣います。
いくら前もって案内してても、『うるさい!寝れない!今日が点検なんて聞いていない!』 とクレーム入れてくる人は必ずいます。。
停電検査(年に1回) | アパート管理 | 点検
一定の規模を超えた大型の建物で、電気室があるのものは年に一度点検が必要です。 必ず停電を伴います。
当然、各お部屋の中も停電しますしエレベーターも止まります。
建物によっては水も止まりますので事前の調整はなかなか大変です。
ワンルームは日中に人がいないことが多いですが、日中に人がいることの多いファミリー世帯が多いアパートは特に調整が必要になります。
受水槽清掃(年に1回) | アパート管理 | 点検
敷地内や屋上に受水槽がある場合には清掃が必要です。
一昔前は中でカラスが死んでいたとか、少し前は受水槽の中で泳いでいる動画が出回って炎上してましたね。。
掃除の時は槽の中の水を抜きますので、一槽式の受水槽ですと断水します。(2槽式になっていれば断水しません)
掃除前には水槽内の水を捨てます。もったいないので前日あたりから水位を下げて、捨てる水を減らしておくなどもしておくと経費の削減になりますね。
汚水槽清掃(年に2回) | アパート管理 | 点検
建物の排水方法によりますが、地下の排水槽に汚水や雑排水を貯め、ポンプアップして排水している建物の場合は定期的な清掃が必要です。
基本的には年2回、地域によっては年3回以上必要なこともあります。
マンホールの蓋を開けて作業しますので臭います。クレームにならないように注意ですね。
任意作業 | アパート管理 | 点検
続いて、任意点検です。法的な義務はありませんが、予防保全の意味合いから実施している物件が多いです!
排水管高圧洗浄(およそ年2回)| アパート管理 | 点検
万が一排水管が詰まったり、排水の流れが悪くなったりすると大変なので、その前に 予防保全として作業します。
高圧洗浄車を手配したり、トーラーと言う道具を使用します。
各専有部内に立ち入って、洗面所、お風呂などの排水管を掃除します。
この点検もお部屋の中に入るので調整が必要です。
終わりに | アパート管理 | 点検
今回はアパートにおいての一般的な点検についてまとめました。
標準的な点検のみをまとめましたが、 実際には自治体や建物の規模によっても異なります。
詳しくは役所や業者さんなどに相談しましょう。
毎年必要で手間も出費もかかりますが、必要不可欠なものばかりです。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました!
小規模〜中規模の居住用アパートを想定しています。
実際に働いていた実体験をもとにお話しします。