この記事を読んで欲しい人 | オーナー企業 | あるある | 体験談
この記事は
- オーナー企業に内定をもらったけど、大丈夫?
- 管理しているビルにオーナー企業が入居してくるけど、管理上気をつけることはある?
- オーナー企業ってなに?
- ただいま就職活動・転職活動中で情報収集中です!
上記の方に向けて書いています。
目次 | オーナー企業 | あるある | 体験談
- そもそもオーナー企業とは?
- オーナー企業の課題
- 対応事例
- 終わりに
不動産管理をしていると、小規模ビルオーナーの会社の中には上記に当てはまる会社が多い印象があります。
あくまでも個人の見解ですが就職活動・転職活動の参考にどうぞ!
そもそもオーナー企業とは | オーナー企業 | あるある | 体験談
オーナー企業とは、創業者の家族など、特定の親族が経営を行なっている企業のことです。
創業者一族の名字がそのまま社名になっているケースも見られますね。
日本の中小企業のかなりの割合を占めると言われています。
同族企業、家族経営、ファミリー企業とも呼ばれることがあります。
オーナー企業の課題 | オーナー企業 | あるある | 体験談
会社を0から立ち上げる創業者の方は、
- 魅力的で人を惹きつける
- 明確なビジョンがある
- 人格者である
これらを兼ね備えていることがほとんどです。
まだまだ会社の規模が小さかったり従業員が少ない場合は、創業者自身で稼いだり、創業者と一緒に働いて人として惚れ込んでいる従業員が同じ目標に向かって仕事をします。
まだこの時は順調なことが多いです。
反対に問題が表面化してくるのは、
- 相続が発生して跡取りが会社を動かすことになった時
- 会社の規模が大きくなって、創業者と一緒に働いたことが無い人たちが多数派になってきた時
これらのタイミングを迎えてしまった時です。
上記のタイミングでは、創業者の派閥とそれ以外の人たちの間で軋轢が出てくることがあります。
有名企業のお家騒動でニュースになったりしますね。会社が大きくなって有名であればあるほど、このお家騒動で会社のイメージが落ちて、業績不振の原因になったりします。
ここからはオーナー企業での実際の事例についてまとめていきます!
社長室対応に苦慮 | オーナー企業 | あるある | 体験談
オーナー企業の特徴として立派な社長室、会長室があることが多いです。
社内では秘書さんや総務課の方が対応することが多いですが、社長室に対してのケアは神経質になる必要があると思います。
大体の場合は専有部の中で眺望の良い、角部屋で窓に面していることが多いです。そのため、
- 夏は暑い
- 冬は寒い
- 眩しい
- 窓面の結露がすごい
- 窓が汚れていると目立つ
などのご指摘を受けて、その都度対応する必要があります。
ビルの入居者として入っている場合はビルの管理会社などに連絡が入りますし、ビルオーナーの会社自体が自社ビルに入っている場合は、設備担当が動きます。
社長、会長からの依頼なので、緊急性が低い内容でも優先度をあげて対応しなければいけないこともよくあります。。
窓ガラスの外部清掃で、定期的にブランコで降りて掃除するのですが、『突然びっくりする!前もって教えて』とのお叱りを受けたこともあります。
運転手を抱える場合はその対応も | オーナー企業 | あるある | 体験談
会社によっては社長専用車があり、専属の運転手を抱えている場合があります。
その場合は駐車場に運転手控室を用意する必要があるケースも出てきます。
一方、ほとんどのオフィスビルには駐車場のフロアに事務所としての貸室が無いケースが多いです。
実務として控室として運用していたとしても、本来は倉庫としての設計であり人が長期間いていい部屋ではない場合も結構見かけますね。
車に乗り込むまで社員が鞄持ちをして、車が見えなくなるまでお辞儀。という文化の会社にいたこともあります。
はたから見たら、なかなかの光景ですよね。。
自社ビル内も自宅と勘違い | オーナー企業 | あるある | 体験談
オーナー企業の社長さんなどから、
『ウチのフロアのトイレに違う階の人が入ってくる!なんとかして!』
というご指摘を受けることが多々あります。
一般的にオフィビルは
- 専有部(=契約面積、オフィスなど)
- 共用部(=契約外、トイレ、廊下など)
で構成されています。
専有部についてはセキュリティを設置したりして関係者以外の入室を制限することができます。
一方、トイレなどは共用部なので基本的に他のフロアの方の入室を制限できるものではありません。
強制はできませんので、お互いに譲り合って使用していただきたいのですが・・・
ある会社が1フロア全体を専有している場合はトイレも専用で使用したいという要望も出てくるのは理解できます。セキュリティなどの問題もあると思います。
一方、トイレを使いに行って個室の全てが埋まっている場合、近くに階段があれば、そのまま上下階のトイレに行く人もいます。
完全に立ち入り禁止にすることはなかなか難しいのが現状です。
創業者一家の公私混同も | オーナー企業 | あるある | 体験談
あまり大きな声では言えませんが、経費の公私混同があるケースがあります。
会議費や接待交際費などの経費はよくありますが、過去には創業者の自宅の改装工事費を会社で負担していたこともあります。
私が経験したほんの一部の会社のケースです。悪質な場合は脱税ですし、話半分で見ていただけるとありがたいです!
メンツ重視、見栄っ張りな面も | オーナー企業 | あるある | 体験談
ビルのオーナーの会社がオーナー企業の場合、ご近所のビルオーナーさんとの関係も気を遣うケースが多いです。
見栄っ張りなオーナーも多いので、「外壁工事の際の足場シートは大手ゼネコンじゃなきゃ嫌!」というオーダーを受けたことがあります。
他にも、
- ご近所の神社のお祭りへの協賛にかなりの出費
- 政治家の政治資金パーティーに積極参加
- 地元の自治会に必要以上に出費
など、少々、経済的合理性にかける出費をすることもあるので要注意ですね。。
もちろん、ご近所との付き合いも大切ですが、普通の企業と比較するとオーナー企業の方が古き良き時代を引きずっているような、そんな印象を受けました。
身内の揉め事で一変 | オーナー企業 | あるある | 体験談
オーナー企業は、創業者一族の親族内のイベントの影響を大きく受けます。
私が体験した一例では、
- 跡取りが入社
- 跡取りの結婚式の段取り、準備や受付などを社員で行う
- 跡取りが結婚して奥さん側も経営に口出し
活字にしてしまうとネガティブなイメージのイベントですが、好転するケースもあるのでいいのか悪いのかは一概には言えないです。
「オーナー企業特有のイベントがあるよ」と認識しておいてください!
それをポジティブに捉えることが大事です。
相性が合えば快適! | オーナー企業 | あるある | 体験談
オーナーの一族に合うか合わないかで、働きやすさがぜんぜん違います。
「雰囲気や働きやすさは上司次第」なのは、大企業も一緒です。しかし、大企業は定期的に異動があります。また、こちらから異動希望をすることも可能です。
一方、オーナー企業はよっぽど大きな規模でないと人事異動も少なく、オーナーと相性が合わないと仕事もやりづらいです。
反対に相性が合えば仕事も楽しく、家族みんなで仲良くなったりもします。私は家族を皆連れての社員旅行も行ったことがあります。
楽しかったですよ!
終わりに | オーナー企業 | あるある | 体験談
大企業と全く違う文化であるオーナー企業。
外から見ると、全く見えない点もあると思います。
もちろん、会社によって異なりますし、人によって好きな嫌いかも分かれるところでもあると思います。
会社は1日の大半を過ごすところなので、雰囲気良く働きたいものですね。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました!
私自身、複数の会社に勤務してきた中でオーナー企業に勤めたことがあり、なかなかカルチャーショックでした。
実際の経験からまとめていきます。