この記事を読んで欲しい人 | 退去立会 | 体験談
- 退去立会って何をするの?
- 退去立会で注意することはある?
- 管理会社に入ったけど、退去立会が不安!
- 筆者はどんな失敗をしたの?
上記の疑問をお持ちの方に向けて書いています。
もくじ | 退去立会 | 体験談
私の経験談から、退去立会の際に見落としがちな項目についてまとめました。
これから退去立会に臨まれるという方はこの記事を参考にして、私と同じ失敗をしないようにしてください…
退去立会の大体の流れは別の記事でまとめています。よければご覧ください!
洗面ボウル破損の見落とし | 退去立会 | 体験談
洗面所はほとんどの家にあります。3点ユニットでも、独立洗面化粧台でも同じです。
その中で私がしてしまった大きな失敗は洗面ボウルのひび割れを見落としたこと。
10年以上経ちますが、今でも思い出しますね。
その時の対象物件は1LDKでした。退去立会も終わり、原状回復の工事に入ってもらっている業者さんからの連絡で発覚しました。
洗面ボウルヒビ入ってるよ!水漏れするから替えとくね?追加工事になるけど!
(え。。ヤバい見落とした。。。) よろしくお願いします!
その時、退去立会・精算は既に終了済みで、もちろん退去者の方からは確認のサインを受領済みでしたので後から請求もできません。その時はオーナーさんに説明してなんとか追加工事の許可をもらいました。
洗面ボウルはヘアワックスやスプレーを落としたりすることで案外簡単に割れたりします。
簡単に割れることがあるわりに金額も高いので、みなさん注意しましょう。
混合水栓の発注ミス | 退去立会 | 体験談
さらに洗面所関連ですが、水栓を交換する時にミスをしたことがあります。
それは、混合水栓とシングルレバーを間違えたこと。
発注後に現場に入った業者さんから指摘され、少しの期間在庫を抱えることになってしまいました。
その後、しばらくして別のお部屋の退去立会、原状回復工事の現場でその在庫を使うことができました。
今思うと「そんなアホなことを・・・」と思いますが、
当時は不慣れでかつ忙しくて時間に余裕もありませんでした。めちゃくちゃ焦りましたね。。
物干し竿の見落とし | 退去立会 | 体験談
退去立会はお部屋の中だけではなく、ベランダも対象です。
物干し竿を使わない人はほとんどいませんので、きちんと撤去されているかベランダの確認が必要です。
よく物干し竿を見落として自力で回収、処分していました。
当時使っていた営業車の中に常に何本か載っていたものです。。
一方、物干し竿がないと外から見た時に『空室だ!』とバレバレです。
空室率の高い物件は印象があまり良くないので、わざと物干し竿やカーテンを残して住んでいるように見せることもあったりなかったりしますが、それはまた別の話ですね。
エアコン用のスリーブの見落とし | 退去会 | 体験談
アパートの壁にはエアコンの配管用にスリーブ(穴)がもともと空いています。
穴をそのままにしてしまうと外からの冷気(暖気)や虫などが入ってしまうので、写真のように専用のプレートなどで蓋がされています。
お客さん側でエアコンを設置するお部屋の場合、エアコンを撤去した後は元通りのプレートで蓋をしておく必要があります。
そんな中、エアコンを新設する時にプレートを紛失してしまい、粘土で塞いで退去してしまうことはよくあります。
プレートが無い場合は原状回復義務のため有償のことが多いです。
「粘土でも穴は塞げている!」と思うかもしれませんが、空室が長期間にわたってしまうと粘土では劣化して、虫などの侵入経路になってしまいます。
天井の照明の残置 | 退去立会 | 体験談
賃貸物件ではリビングなどの天井照明は元々付いていないことがほとんどです。
もし残っている場合は処分費を請求することを忘れないようにしましょう!
古い物件の場合、シーリングライト対応でない天井コンセントに無理やりシーリングライトを設置していることもあります。その場合、傷がつくこともあるので注意して見てみましょう。
完全に怪我の功名ですが、一度天井の照明撤去を忘れてしまったことがありました。しかし、たまたまその直後に次の入居希望者の内見があり、その内見で照明を使用して成約したこともありました。。
自転車・表札 | 退去立会 | 体験談
退去立会は部屋の中だけではなく外の共用部も対象です。よくあるのは
- 放置自転車
- ポストの名前表記
- 玄関脇の表札
などです。
部屋の中のチェックに全力を出して共用部の確認がおろそかになることはよくあります。
退去立会は基本的にその場でサインをもらったら終了なので、後からチェック漏れに気づいても請求できることは稀です。
共用部の確認は先にしておくと漏れが少なくなりますよ!
階段のクロス測るのは難しい | 退去立会 | 体験談
退去立会のときには、必ずクロスの面積を測ります。
張り替える部分の高さと幅を測り、そこから窓やドアなどの開口部を引いて面積を出すのが一般的です。
通常のアパートならあまり困ることはありませんが、
- 戸建ての賃貸
- メゾネット(部屋の中で2階建てになっている物)
これらの場合は部屋の中に階段があります。
階段のクロスの測り方は慣れるまでかなり大変です。正直こればかりは慣れるしかないです。
私の管理物件にはあまり階段のある物件が少なかったので、たまに階段のある物件の退去立会の時は苦労しました。
入居時の確認が大切 | 退去立会 | 体験談
これまで紹介した内容であっても、入居の時から残っていた場合は退去者に請求することはできません。
退去立会の目的は『原状復旧義務』に基づいて工事内容、負担金額を確定させるためのものです。
お部屋を引き渡した時の『原状』がわからないとそもそも話になりません。
退去時だけではなく、入居時の状況をオーナー側と入居者側双方で残しておくことが非常に大切です。
退去立会だけではなく、入居立会も実施して入居の時の傷や汚れ、建具などの不具合を確認しておくとトラブル防止に役立つと思います。
終わりに | 退去立会 | 体験談
今回は、退去立会での失敗談をまとめました。
管理会社に入社したら誰もが通る道だと思います。でも怖がることはありません!何事も経験ですし、そもそも退去立会は管理会社の大きな役割です。
また、管理会社の立場だけではなく、入居者側。引っ越す側退去者の立場からもこの記事を参考にしてもらえればと思います。
退去立会と聞くと、トラブルのイメージがあると思いますが、きちんと準備すればそんなことはありません、
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました!
私は新卒で大手の管理会社に入社しました。入社してまずやることは、退去立会!
しかしそこには様々な試練が…。苦い経験をもとにまとめました。