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消防設備 きそ

この記事を読んで欲しい人 | 共用部の消防設備

  • 消防設備に詳しくなりたい!
  • 入居しているビルの消防設備、良くわからない
  • 万が一の時、消防設備をきちんと使えるようにしたい!

この記事は、上記の方に向けて、中規模~大規模ビルを想定し、最低限理解が必要な消防設備についてまとめました。

ほぞ

万が一の際に人命を守ってくれる設備です。最低限の名前と機能を理解しましょう。

この記事の目次 | ビル | 消防設備 | 基礎

ほぞ

この内容にてまとめています。

必ず1度は見たことがある設備ばかりです。だいたいの役割を覚えましょう。

スプリンクラー | ビル | 消防設備 | 基礎

スプリンクラー

天井にこのようなスプリンクラーヘッドがあるのを見たことがあると思います。

閉鎖型のスプリンクラーヘッドの場合、仕様によりますが72℃以上になると内部の金物が一部解けて、繋がっている配管から大量の水が出ます。

また、ごくまれに引っ越しなどの作業時に重いものをぶつけた場合にも水が出ることがありますので注意です。

「火事になった場合はすべてのスプリンクラーヘッドから噴射するのですか?」

ほぞ

72℃を超えて、金物が解けたヘッドからのみ噴射されますので、実際には火点に一番近い箇所のヘッドから噴射されます。一斉に噴射される仕組みではありません。

スプリンクラーは建物の用途や階数により、設置が義務付けられています。

飲食店や百貨店など、不特定多数の方が利用される建物や、病院・介護施設などの避難に時間がかかる方が利用される建築物を中心に設置されています。

また、オフィスビルにおいても飲食店併設の場合や、建物全体の規模によっては義務化されています。

スプリンクラー利用上の注意 | ビル | 消防設備 | 基礎

スプリンクラーヘッドの近くに障害物があると、水を噴射したときに邪魔になります。

これを散水障害といいます。

  • ラックの上に積まれた段ボール
  • 打合せスペースや更衣室のための間仕切り

これらを配置する時には気を付けましょう。

ほぞ

荷物などはスプリンクラーのヘッドから数十センチ離す必要があります。

火災感知器 | ビル | 消防設備 | 基礎

感知器

天井面に火災感知器が設置されています。

  • 煙を感知するもの
  • 熱を感知するもの
  • 紫外線を利用して炎を感知するもの

など、用途によって異なりますが、オフィスの天井面に設置されているものについては煙を感知するタイプが多いです。

飲食店の厨房など、煙が出やすい箇所には熱を感知するタイプの感知器

吹き抜けなどの大空間には、炎を感知するタイプの感知器

がそれぞれ設置されていることが多いです。

ほぞ

お店などに行った時に意識して見てみると面白いと思います!

防火戸 | ビル | 消防設備 | 基礎

火災の延焼を防ぐための設備として防火戸があります。

通常は

  • 壁と一体になっていたり
  • 柱から少し飛び出た壁のようになっていることが多いです。

火災時にはその扉を通行して避難しますので、扉の前などに荷物を置いてはいけません

消防関連の点検の際には違反となりますのでご注意ください。

非常放送 | ビル | 消防設備 | 基礎

非常放送

天井にスピーカーがある場合は、火事の時の非常放送はそのスピーカーから流れます。

また、設備によっては社内用の業務放送を同じスピーカーから流しているケースがあります。

その場合は、カットリレーを使用することにより、非常放送を流す際には社内放送がいったん遮断されて、非常放送が優先される仕組みとなっています。

個室の漫画喫茶や、カラオケボックスなどにおいてもカットリレーが義務付けられ、火事の時の非常放送が聞こえなくて避難が遅れる事が無いように法規制されています。

ほぞ

稀にニュースで商業ビルなどの火災がニュースになりますが、消防法などに違反しているケースが多いです。

非常照明 | ビル | 消防設備 | 基礎

非常照明

停電時に真っ暗にならないように、バッテリーと接続された照明を設置する義務があります。

一定の照度で30分間点灯することが求められています。

点検用のひもがついているものとついていない物があります。

誘導灯 | ビル | 消防設備 | 基礎

誘導灯

避難する方向を示した標識です。避難口誘導灯や通路誘導灯などの種類があります。

ビルの規模や用途によって異なりますが、60分以上点灯する必要があるビルもあります。

ほぞ

飲食店などにも必ずあります。居酒屋の店内などで帰る方向がわからない時も誘導灯に従うと出口に出れます!

排煙機 | ビル | 消防設備 | 基礎

排煙スイッチ

火災の時には、火そのものの被害の前に、

  • 煙により視界が奪われて避難できない
  • 一酸化炭素中毒になる

などが原因で避難できなくなることが多いです。

天井にたまった煙を外に排気するため、排煙機を起動するためのボタンが排煙機起動スイッチです。

まれにキャビネットやロッカーなどでボタンを隠してしまうことがありますので、

ボタンの前には何も置かないようにしましょう。

ほぞ

平常時に誤って押してしまった場合、ものすごい音とともに強風も吹くのでご注意を!

点検口との見分け方 | ビル | 消防設備 | 基礎

ちなみに、天井の通常の点検口と似ていますので注意を。

点検口は天井内の空調機の点検やその他設備補修のために開けています。

見分け方としては、

  • 四角部分の内側が他の天井ボードと同じ仕様…点検口
  • マイナスドライバーなどで開ける用の金物が見える…点検口
  • 四方の枠が太く、金物である…排煙口
  • 近くに起動スイッチがある…排煙口

などで見分けられます。

消火器 | ビル | 消防設備 | 基礎

消火器

みなさんご存じの消火器。使用方法は、

  1. ピンを抜く
  2. ホースを火点に向ける
  3. レバーを握る

だけです。非常時には積極的に使用しましょう。また、避難訓練の時に消防署の方が水消火器を持ってきてくれることもあるので積極的に参加しましょう。

なお、一般的には歩行距離20mごとに1本の設置が義務付けられています。

終わりに | ビル | 消防設備 | 基礎

普段は全く意識しないと思いますが、火災などの際に命を助ける大切な消防設備。

日常から、何がどこにあるのかを意識しておくことで人命を救います。

ほぞ

せっかくなので、自社のオフィスだけでなくランチなどで他のビルを使用する際にも注意して見てみてください。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました!