この記事を読んでほしい人 | いい内装業者 | 見分け方
この記事は、
- 仕事の丁寧な業者さんの見分け方が知りたい
- 内装工事を実施したいが、腕のいい内装業者さんを知りたい
- 今付き合っている業者さんがいるが、本当にいい業者さんなのかわからない
このような方向けに書いています。
もくじ | いい内装業者 | 見分け方
飲食ビル・オフィスなど複合ビルに入居する場合を想定してまとめています。
入居の際の工事業者さんはテナント側で連れてくるので、いろいろな業者さんの仕事ぶりが見れてなかなか面白いですよ!
良くない業者さんによるトラブル事例 | いい内装業者 | 見分け方
まずは、あまり対応の良くない業者さんにあたってしまった場合のトラブル事例を紹介します。「入居テナント側の工事だし・・・」と甘く見ていると、ビル側にもいろいろ面倒なこともありますよ。
私は内装工事などに携わるのも好きなので、関係するミーティングに参加しています。業者さんの質の良し悪しでビル側の労力もケタ違いです。
工程が遅れる | トラブル事例 | いい内装業者 | 見分け方
業者さんの段取りが悪いと工程表通りに工事は進みません。
ひどい時には2か月で完了する予定の工事が、結果的に4か月かかることも珍しくありません。
工事期間中でも賃料は発生しています。工程が遅れると事務所などの開店も遅れるので、純粋に損害が生じています。
近隣区画への迷惑 | トラブル事例 | いい内装業者 | 見分け方
業者さん内での情報共有が甘いと、
- 音出し作業の日程調整が甘い
- 臭気作業を許可なく行う
こういったことにより近隣からのクレームになることもあります。
本来は実施した業者さんや発注者である会社に責任がありますが、既に入居しているテナントさん側からすると、「ビルの管理ができていない!」と言われることもあります。
先に入居しているテナントさんのところに、ビルの担当として謝罪に行くことになります・・
入居後の漏水 | トラブル事例 | いい内装業者 | 見分け方
飲食エリアの場合は厨房を設けることも多いです。当然、水回りには下階に漏水をしないように防水工事を実施するのですが、あまりよくない業者さんは下階に水漏れを起こしてしまう確率も高いです。
店舗として稼働した後に下のフロアから漏水があり、「厨房だ」『いや共用部からの漏水だ!ビル側責任だ!』と非を認めず、3か月位もめたこともあります。
(最終的には着色した水を流して、テナント責任であると認めてもらいましたが。)
私の担当物件では、厨房区画の防水工事が終了したタイミングで水を張って24時間待ってもらい、下階への漏水が無いことを確認してから次の工程に入っていました。
完成してから水漏れしてしまうと防水の費用も手間も倍以上かかります。
ここからは、いい業者さんの見分け方についてまとめていきます。
人が大勢いる | いい内装業者 | 見分け方
いい業者さんは、初回の現地打合せから大勢の人が来ることが多い傾向があります。
営業担当、設計担当、アシスタントなどなど。初回の現場確認などで大人数が来られるとビックリしますが、その業者さんの方が後々の対応がしっかりしていると思います。
担当の人が一人だと、連絡がつかなかったり、忙しくて忘れた場合のバックアップが無いのは困ります。複数名で業務を共有してもらえると、任せるほうは安心です。
メールなどでも情報共有 | いい内装業者 | 見分け方
やり取りについては基本的にメールで行います。その際にもccに全員が入っていると、履歴も残りますし、情報共有も一括でできて安心です。
仕事に追いては、関係者に見られてはまずいことなどは基本的に存在しないので、情報は早く正確に広く共有していくことが大切です。
稀に、こちらからは関係各所へccをつけてメール送信をしているにも関わらず、返信を1名だけに返してくることもあるので、疑問に思うことがあります。
全員にcc送信出来ないなんて、何か共有されて困るような、やましいことでもあるのかと少し思ってしまいます。
現調をしっかり | いい内装業者 | 見分け方
いい業者さんは初回の現調からしっかり取り組んできます。
床下を空けて、天井裏も点検口を覗きこんで、詳細の寸法も取り、数時間かけてしっかり記録を残していきます。
また、ビル側の図面もこと細かく要求してきます。
正直、忙しい時は面倒だなーと思うこともありますが、本来はそうあるべきだと思います。
図面が間違っていることもたまにありますので、やはり現地での調査は必須です。
ビル側の担当者がいると気を遣わせることもあるので、質疑などが終わったら私は退席して自由に見てもらうようにしています。
半日以上時間をかけて現地を見て行った業者さんもいましたよ。
いい業者さんでした!!
キックオフミーティングの準備 | いい内装業者 | 見分け方
ビル側、入居テナント、工事業者各社を集めての初回の打ち合わせ(キックオフミーティング)を行いますが、その準備でも業者さんの質が出ると考えています。
- ビル側B工事業者の紹介
- ビル側の工事ルールの確認(音出し時間制限など)
- 車両の大きさ制限など
- 各社への概算見積もり、図面の共有
- 工程表の共有
- 防火区画など、ビル側設備で制限となりえる箇所の事前確認
これらを事前に確認しておき、業者さん各社でのすり合わせをミーティングすると、
工事のスタートがスムーズになります。
集まりました!さてどうしよう?のような業者さんでは、困ってしまいますよね。
丁寧な業者さんは、その準備からかなり丁寧です。
工程表などの情報共有 | いい内装業者 | 見分け方
キックオフミーティングの後ですが、各業者さんでの見積もりや工程表への落とし込みを進めます。
その後の進捗の中で工程表の変更が何回か出て来ますが、その都度きちんと共有してくる業者さんは任せて安心です。
古いままの工程表で更新がされないと、関係する業者さんが多ければ多いほど混乱の元になったりします。
簡単でも打ち合わせ議事録や、懸念事項なども併せて共有できるとなおいいですね!
そこまでしてくれる業者さんは本当に稀ですが。
終わりに | いい内装業者 | 見分け方
ビルのオーナー側で仕事をしていると、様々な業者さんとの付き合いが出てくるので純粋に楽しいですし、社会勉強になります。
当たり前のことですが、
- 言ったことをきちんと実行する。
- 期日を守る。
愚直にこれができるか、できないかが業者さんの質にも直結します。
テナントさんの入居工事で丁寧だった業者さんには、ビルとしての別工事を発注したこともあります。仕事の質を先に見れるのはビルの特権だと思っています。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました!
これまでビルオーナーの物件担当として、テナントの入居工事などでたくさんの業者さんとやり取りをしてきました。その中で見えてきた「いい業者さん」の共通点についてまとめました。